弱気では美人を得られない 2004 8 26

 今回は、「窓の力学」の実例を紹介します。
下の図を見てください。
これは、トヨタ自動車の日足チャートです。
 日足Aを見てみると、空けた窓を埋めないで上昇していますので、
窓が支持ゾーンとして機能していることがわかります。
この時点では、相場の環境がよく、窓の機能を、それほど意識しなかったでしょう。
 しかし、日足Bの時点では、どうでしょうか。
この時は、相場環境が悪く、みんなが悲観的でした。
これでは、窓が支持ゾーンとして機能することを知っていても、
ここで、「買い」を入れることは勇気が必要だったでしょう。
まさに、「弱気では美人を得られない」という状況でしょう。
 しかし、その後、株価は反発し、上昇しました。
結果的には、窓を埋めて上昇した形になりました。
 ただ、運悪く、また相場環境が悪化し、株価は急落しました。
そして、また、株価が、窓の支持ゾーンに到達してしまいました。
それが、日足Cです。
 ここは、正念場となりました。
 弱気の人は、あきらめて、株を手放したでしょう。
しかし、これでも誤りでない場合があります。
損切り価格を決めておいて、ちゃんと損切りができた人は、
むしろ決断力があったと言えるかもしれません。
損切りをして、出直せばいいと考えた人は、優秀な人かもしれません。
 次に、迷っているうちに、次の日になってしまった人がいるでしょう。
このケースの場合は、結果オーライとなりましたが、
経験としては、よい経験とは言えません。
将来、同じような環境になった時に、
また、運よく株価が回復すると考えてしまうからです。
 さて、もう一度、窓の支持機能が働くと考えた人は、
よほど度胸がいいか、勘がいい人でしょう。
しかし、こういう人は少ないでしょうし、参考にならないと思います。
 このように、完璧な計画を立てたとしても、
実戦では、相場環境に左右されて、何が起きるか、わかりません。
 臨機応変に対応していくしかないでしょう。
おそらく、「日足C」と「次の日の日足」を見て、下ひげが長いことに気づいて、
下値は固いと判断して、「買い」を入れた人が多かったでしょう。

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